2026/01/12
高性能な住まいを目指す:UA値・C値・計画換気の重要性

高性能住宅という言葉が一般化する中で、「UA値」・「C値」・「計画換気」という3つの指標・考え方は欠かせない存在となっています。
しかし、これらは単独で語られることが多く、本来の“関係性”まで理解されていないケースも少なくありません。
本コラムでは、UA値・C値・計画換気がどのように結びつき、住宅の快適性・省エネ性・健康性を左右するのかを解説します。
1.UA値とは何か

1-1|<断熱性能を数値で示す指標>
UA値(外皮平均熱貫流率)は、住宅の「断熱性能」を示す指標です。
数値が小さいほど、住宅全体から逃げる熱が少なく、冬は暖かく夏は涼しい住まいになります。
1-2|UA値が示すのは「熱の逃げにくさ」
UA値は、壁・屋根・床・窓など外皮全体の性能を平均化したものです。
つまり、冷暖房効率の良さや室温の安定性に直結する、住宅性能の基礎と言える指標です。
2.C値とは何か

2-1|<気密性能を表す「隙間の量」>
C値(相当隙間面積)は、住宅にどれだけ隙間があるかを示す数値です。
こちらも数値が小さいほど高性能で、一般的に C値1.0以下、高性能住宅では 0.5以下を目標とするケースが増えています。
2-2|C値が悪いと何が起きるのか
・隙間風による体感温度の低下
・計画しない空気の出入り
・結露やカビのリスク増大
UA値が良くてもC値が悪ければ、断熱性能は十分に発揮されないのです。
3.計画換気とは何か

3-1|<「意図した通りに空気を動かす」仕組み>
計画換気とは、換気設備を用いて「どこから空気を入れ、どこから排出するか」を明確に設計することです。
シックハウス対策として24時間換気が義務化されていますが、その効果は住宅性能に大きく左右されます。
3-2|換気は“量”より“制御”が重要
隙間だらけの家では、換気扇を回しても「どこから空気が入ってきたか分からない」状態になりがちです。
これでは計画換気とは言えません。
4.UA値・C値・計画換気の密接な関係
4-1|<切り離せない性能要素>
・UA値:室内外の熱の出入りを抑える
・C値:空気を漏らさない
・計画換気:空気をコントロールする
この3つが揃うことにより、初めて住宅性能は本来の力を発揮します。
4-2|高断熱・高気密だからこそ“計画換気”が成立する
高気密住宅では、給気口から新鮮な空気が入り、汚れた空気が排気口から排出されるという設計通りの空気の流れが実現します。
その結果、室内空気質・温熱環境・省エネ性がすべて向上します。
5.バランスを欠いた住宅のリスク
5-1|<どれか一つでも欠けてしまうと快適さに差が出る>
・UA値だけ良くてC値が悪い → 寒い・暑い
・C値が良くて換気計画が不十分 → 空気がよどむ
・換気設備が高性能でもC値が悪い → 換気が成立しない
住宅性能は「総合点」で評価すべきであり、部分最適では不十分です。
6.現代の家づくりに求められる視点
6-1|<数値+設計+施工の一体化>
UA値・C値・計画換気は、「設計」・「施工精度」・「現場管理」のすべてが連動して初めて成立します。
数値を満たしているから安心ではなく、“どう実現しているか”を確認する視点が重要です。
まとめ.本当に快適な住まいのために

UA値・C値・計画換気は、単なる専門用語ではなく、「住み心地」・「生涯光熱費」・「健やかな暮らし」に直結する重要な要素です。
三位一体で考えることで、住宅の本当の価値が見えてきます。
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長野県 北信 東信地域・長野市・上田市・東御市・小諸市・佐久市・軽井沢町で設計士とつくる注文住宅 新築一戸建て デザイン住宅 は住宅会社・工務店のトモノにご相談ください。














