マイホームを考えたとき、その土地の住みやすさは重要なポイントです。よくリサーチせずに住む場所を決めてしまうと「イメージと違った」ということになりかねません。

そこで今回は、北佐久郡軽井沢町や南佐久郡佐久穂町の住みやすさを検証していきます。該当エリア周辺で注文住宅を建てたい方にとって、知って損はない情報が満載です。内容を参考に、理想のマイホーム実現に向けて準備を進めていきましょう。

北佐久郡軽井沢町・南佐久郡佐久穂町について

長野県の東部に位置する、軽井沢町と佐久穂町。群馬県に近く、佐久市と隣接しています。まずは、それぞれの町の魅力を見ていきましょう。

北佐久郡軽井沢町

「軽井沢」と聞くと、別荘やリゾートを思い浮かべるかもしれません。そのイメージどおり、高原保養都市として国内のみならず世界からも多くの人が癒しを求めて訪れています。

また、自然環境や文化を守るため「軽井沢町の自然保護対策要綱」という独自の開発規則を設け、自然と人が共生するまちづくりを推進。さらに、医療や子育て支援の体制を整え、地域で誰もが安心して暮らせるユニバーサル社会を目指しています。

南佐久郡佐久穂町

佐久穂町も自然環境が豊かなエリアです。特に有名なのが、白駒の池にある「苔の森」です。まるで苔の絨毯を敷いたかのような神秘的な光景に出会えます。

まちづくりにおいても「水と緑のうるおい 人の営みが奏でる未来のふるさと」を基本理念とし、自然環境との調和のとれた美しい景観を目標にしています。ちょうどいい田舎暮らしができるのも、佐久穂町の魅力です。

北佐久郡軽井沢町は住みやすい？町の特徴をご紹介

続いて、それぞれの町の住みやすさを検証していきましょう。交通面の利便性や買い物のしやすさ、気候などをまとめました。はじめに、軽井沢町の特徴を紹介します。

交通面の利便性

軽井沢町には、北陸新幹線が停車する「軽井沢駅」があり、東京駅まで約60分と都心へのアクセスが抜群です。他にも、軽井沢駅に終着する「しなの鉄道線」が町を東西に横断しています。町内には「信濃追分駅」と「中軽井沢駅」もあります。

また、国道18号と146号が通っており、隣接地域や群馬県へのアクセスに困りません。路線バスが循環しているので、町内の移動も問題ないでしょう。なお、夏は国道18号を中心に車が渋滞しやすいので注意が必要です。

買い物のしやすさ

買い物のしやすさも問題ありません。軽井沢駅の南口には、大型のショッピングモール「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」が営業中です。街中には「ツルヤ 軽井沢店」や「デリシア 軽井沢店」といったスーパーも点在。「ココカラファイン 軽井沢店」をはじめとするドラッグストアもあります。

ただし、町の条例で店舗の営業は6：00〜23：00と定められています。深夜や早朝はコンビニも閉まっているのでご注意ください。

参考元：軽井沢町「軽井沢町内で飲食店を営業したいのですが、町へ手続きが必要なの？」

気候

軽井沢町は、冷涼な気候が特徴です。夏でも平均気温が20℃前後と過ごしやすく、避暑地として人気を集めています。

一方、冬は寒さが厳しく、氷点下10度前後になる日も。霧の発生にも注意が必要です。

参考元：軽井沢町「気象」

＞＞軽井沢町の気候を徹底解説！軽井沢町の寒さでも耐えられる家づくりのポイントとは

マイホームの建てやすさ

軽井沢町では、住宅に関する支援制度が整っています。例えば、環境にやさしい新築住宅の購入をサポートする「地球温暖化対策住宅促進補助金」や、住宅ローンの利子の20％を町が3年間補給してくれる「住宅建設資金融資利子補給」などです。

そんな軽井沢町でマイホームを建てるのにおすすめのエリアは、中軽井沢駅周辺です。公園や学校、役場、病院など生活に必要な施設がそろっており、利便性も申し分ありません。

参考元：軽井沢町「住宅建設資金融資利子補給」

＞＞軽井沢町の土地価格は？地価推移や今後の予想と平屋に合う土地を検討するときのポイントを紹介

南佐久郡佐久穂町は住みやすい？町の特徴をご紹介

次に佐久穂町の住みやすさを検証してみましょう。

交通面の利便性

佐久穂町にはJR小海線が南北に通っており、「羽黒下駅」「海瀬駅」「八千穂駅」「高岩駅」があります。町内ではありませんが、JR小海線で北隣の佐久市にある「佐久平駅」まで行くと北陸新幹線が利用可能です。

2018年4月に中部横断自動車道の「佐久穂IC」や「八千穂高原IC」が供用開始され、東京方面や新潟方面へのアクセスが容易になりました。また、町内には国道299号と141号も通っており、特に141号では多くの車が行き交っています。

買い物のしやすさ

国道141号沿いを中心に、スーパーの「ツルヤ 佐久穂店」やドラッグストアの「マツモトキヨシ 佐久穂店」、ホームセンターの「カインズ佐久町店」などが立ち並んでいます。町の中心部から約10km圏内に居住地が収まっているので、車を走らせれば10分程度で必要な買い物が済むのも魅力でしょう。

気候

冬の佐久穂町はかなり冷えこみますが、積雪は年数回程度とあまり多くありません。また、日照時間が長く、年間平均降水量がおよそ922mmと少ないので、冬季以外は過ごしやすいでしょう。夏は涼しく、湿度も低いので快適です。

参考元：佐久穂町「位置と地勢」

マイホームの建てやすさ

佐久穂町では、住まい探しのサポートに力を入れています。「空き家・空き地バンク」で町内の不動産情報を発信しているほか、助成金制度を設けており、住宅用地取得や新築費用として合計で最大330万円を助成しています。

そんな佐久穂町で住宅を購入するなら、佐久穂IC近くの「雁明ニュータウン」がおすすめです。自然を身近に感じながらも利便性が高いエリアで、子育てにも最適でしょう。

参考元：佐久穂町「住宅用地取得・住宅解体・住宅新築助成金について(令和5年度登記分からの改訂)」

＞＞佐久穂町ではこんなに補助金が受けられる！佐久穂町の支援制度を徹底解説

北佐久郡軽井沢町周辺で注文住宅を建てる際の注意点

最後に、軽井沢町や佐久穂町周辺で注文住宅を建てる際に気をつけたいポイントを紹介します。

防寒対策

軽井沢町周辺は、冬の寒さが厳しいエリアのため防寒対策が欠かせません。外気温をシャットアウトして快適な室温を逃がさないよう、断熱性と気密性を高めておくのが重要です。床暖房を設置するのもひとつの手です。

高気密の住宅にする際は、換気にも留意してください。空気が室内に留まってしまうと、酸素が少なくなり、身体に悪影響を及ぼしかねません。そのため、計画的に換気ができるシステムを導入する必要があります。

防音対策

観光客が多く訪れる軽井沢町では、国道18号で渋滞が発生します。また、新幹線が停車する軽井沢駅周辺も、騒音が気になるでしょう。

主要道路や駅周辺に家を建てるなら、防音対策も講じておきましょう。防音性を高めるには、床や壁を二重にする、下地に防音材を埋め込むといった方法が有効です。

土壌の凍結対策

気温が0℃以下になると、土に含まれている水分や水道管の水が凍結します。土壌が凍結した場合、氷が膨張して土地が隆起する危険性があります。土地が盛り上がってしまうと基礎も持ち上げられ、家が傾いてしまうことも。そのため、住宅の基礎を深く根入れする必要があります。

＞＞ハザードマップで見る、佐久穂町の水害リスクや地盤が強い土地、弱い土地は？注文住宅を建てる際の土地選びのポイント

防犯対策

近年、全国的に強盗事件が連続して発生しています。対岸の火事と思わず、万が一に備えてセキュリティを高めておくに越したことはないでしょう。

住宅のセキュリティ対策として、防犯性能の高い窓ガラスやサッシ、ドアなどCP部品を採用するのが有効です。また、センサー付きライトやカメラ付きインターホンの導入も検討しましょう。

北佐久郡軽井沢町周辺で注文住宅を建てるならトモノへ！

軽井沢町や佐久穂町周辺は、魅力がたくさんあるエリアです。自然に囲まれながらも利便性が高く、ちょうどいい田舎暮らしが実現するでしょう。ただし、快適に暮らすには住宅の断熱性や気密性の向上が必須です。

トモノでは、365日安心して過ごせるよう断熱性・気密性ともにハイレベルな基準の家づくりに力を入れています。地元に根付いた建築事務所だからこそ、地域で暮らしやすい住宅の提供が可能です。軽井沢町周辺でマイホームをご検討されている方は、ぜひトモノにお声がけください。

＞＞自然豊かな軽井沢町・佐久穂町周辺での心地よい暮らしを叶える、トモノの家づくり

記事監修者：中小企業診断士（住宅コンサルタント）塩味 隆行

一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師

住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。

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