注文住宅を建てるときに知っておきたいのが土地の価格です。

本記事では、長野県軽井沢の地価推移や今後の予測、平屋を建てるときに必要な坪数などを解説しています。

軽井沢のおすすめエリアもご紹介していますので、これから注文住宅を建てることを検討している方はぜひ参考にしてください。

長野県軽井沢町はこんなエリア！

軽井沢といえば、日本でも有数の避暑地として有名です。ここでは、軽井沢の特徴について解説します。

避暑地として全国的に有名

軽井沢は豊かな自然に恵まれた、全国でも指折りの高級リゾート地として知られる町です。

夏はさわやかな高原の風がそよぐ中、緑豊かな森林を散策でき、秋は紅葉、冬はスキーリゾートとしても人気です。夏でも涼しいため、多くの観光客が避暑地として訪れています。

観光スポットとしては、白糸の滝や旧碓氷峠 見晴台、軽井沢レイクガーデンなどで美しい自然を堪能できます。高級ホテルでは歴史ある万平ホテルや軽井沢プリンスホテルなどが有名です。リーズナブルなペンション、貸別荘など気軽に利用できる宿泊施設もあります。

参考元：一般社団法人 軽井沢観光協会「自然」

首都圏からのアクセスが良い

軽井沢は東京からのアクセスが良いのも魅力です。

東京から長野を経由して新潟まで行ける上信越自動車道は、1993年に藤岡〜佐久間が開通しました。佐久市から軽井沢までは、車で35分程度でアクセスできます。

1997年には北陸（長野）新幹線の部分開業（高崎～長野間）により、東京〜軽井沢間が約70分で行けるようになりました。そのため、ワーケーションで訪れるビジネスマンも増えており、会議や研修などで利用する企業も多くみられます。

軽井沢町の土地価格相場

ここでは、長野県軽井沢町の公示価格や人気エリアの土地取引価格について見ていきましょう。

軽井沢の土地地価

長野県軽井沢町の2023年公示価格の平均は6万7,362円／㎡です。坪単価にすると22万2,685円になります。

軽井沢町における、用途区分「住宅地」の公示地価（2023年）は下表の通りです。

参考元：国土交通省 地価公示「長野県北佐久郡軽井沢町」

軽井沢町の中でも軽井沢エリアは地価が高いのが特徴です。

旧軽井沢のメインストリートである旧軽井沢銀座通りでは、老舗のベーカリーやコーヒーショップ、食べ歩きや土産店が賑わいを見せています。

軽井沢の住宅地の地価公示で一番高いのは「軽井沢町大字軽井沢字上御原」で、坪単価約43万9,669円でした。

2023年地価公示の全国平均価格（住宅地）が、坪単価で41万3,193円／坪であるのと比較すると、地方都市にもかかわらずやや高めの土地価格といえます。

参考元：一般社団法人　軽井沢観光協会「旧軽井沢銀座通り」

参考元：国土交通省「地価公示」

軽井沢の人気エリアで実際に行われた不動産取引価格

軽井沢で不動産取引数が多かったエリアにおいて、実際に行われた土地取引の坪単価が下表の通りです。

【人気エリアで実際に行われた土地取引価格】

※取引時期　2022年10月〜2023年3月

*1　参考元：国土交通省 土地情報総合システム「長野県  北佐久郡軽井沢町  大字長倉」

*2　参考元：国土交通省 土地情報総合システム「長野県  北佐久郡軽井沢町  大字追分」

*3　参考元：国土交通省 土地情報総合システム 「長野県  北佐久郡軽井沢町  大字発地」

最も取引が多かったのは長倉地区で、2022年10月〜2023年3月における取引件数は100件でした。坪単価は約5万円〜36万円の範囲内で取引されており、物件により大きく違います。最寄駅から近い土地ほど坪単価が高い傾向です。

軽井沢の公示地価の動向は上がる？

長野県軽井沢町の用途区分「住宅地」の公示地価（2023年）の平均は、50,317円／㎡です。坪単価にすると166,337円／坪になります。過去5年の坪単価は下記のとおりで、年々上昇しています。

軽井沢の住宅地地価公示価格の推移を見てみると、右肩上がりで上昇傾向の状況が続いています。軽井沢の土地価格は2017年頃から少しずつ上昇しており、これからも資産価値が高まる可能性があるエリアと言えるでしょう。

美しい自然を満喫できるだけでなく、美術館やギャラリーなどのアートスポットや、地元の特産品を使ったレストランやカフェでグルメも楽しめます。

2023年時点での軽井沢の人口は21,592人で、世帯数は10,868世帯となっています。

参考元：軽井沢町公式サイト

参考元：国土交通省「地価公示」

軽井沢の注文住宅売買事例

軽井沢で実際に取引された「土地付き住宅」の売買事例をご紹介します。

2023年1〜3月の期間に取引された軽井沢の木造住宅の実例はこちらです。

同じ軽井沢でもエリアによって価格に違いがあり、人気エリアである長倉や軽井沢では価格が高い傾向です。なお、軽井沢エリアでは1〜3億円を超える取引もみられ、物件により価格は大きく違いがあります。

*4 参考元：国土交通省「土地情報総合システム」」長野県  北佐久郡軽井沢町  大字長倉

*5 参考元：国土交通省「土地情報総合システム」」長野県  北佐久郡軽井沢町  大字軽井沢

*6 参考元：国土交通省「土地情報総合システム」」長野県  北佐久郡軽井沢町  大字発地

軽井沢で平屋を建てるときの目安の坪数と土地価格

平屋を建てるときは「建ぺい率」が重要です。

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合のことで、建築基準法により規定されています。建ぺい率を調べることにより、敷地にどのくらいの大きさの建物を建てられるのかが分かります。

建ぺい率が低い土地で平屋を建てると、敷地いっぱいに建物を建てられないため、隣地との間隔を広めに取れるのでゆったりと家を建てられます。建物が密集しないと日当たりがよくなるので、平屋を建てるときにはある程度の余裕のある土地面積がおすすめです。

国土交通省の資料によれば法律に基づく最低宅地面積は、農山村地域や都市の近郊などの場合、300平方メートルとされているため、およそ90坪はあるとよいでしょう。

ちなみに軽井沢では500平方メートル以上の土地面積の住宅が多く取引されています。

例えば、軽井沢で取引件数が多い「長倉地区」の土地を購入することを考えてみましょう。

長倉地区にある坪単価15万円で90坪の土地を購入するとすれば、約1,350万円が必要資金の目安となります。

参考元：国土交通省「ゆとりある宅地のあり方について」P13

参考元：国土交通省「土地情報システム　不動産取引価格情報」

軽井沢で狭小地に家を建てるときのポイント・注意点

ここでは軽井沢で狭小地に家を建てるときのポイントについて解説します。

狭小地は坪単価の高い人口密集地に多い傾向

狭小地とは文字通り「狭い土地」のことで、15～20坪程度の土地を指しています。坪単価の高い人口密集地に多い傾向で、東京など地価が高い都市圏で戸建て住宅を建てる場合によくみられます。土地代に資金を多くかけずに、コスパ良くマイホームを建てられるのがメリットです。

軽井沢は避暑地として有名な地方都市ということもあり、狭小地での売買事例はほとんど見られません。土地面積は少なくても300平方メートル台の住宅が多く見られます。

日当たりや生活動線を考慮した間取りが必要

狭小住宅は土地面積が狭いため、ペンシルのような縦長住宅になります。

そのため、間取りには工夫を凝らすことが必要です。

狭小地は住宅が密集する傾向があるので、隣家と接近して建てることが多くなり、日当たりや風通しが良くないことも少なくありません。できる限り、日当たりや風通しを良くできる間取りにしましょう。

また、3階建てになるケースも多いので、階段の上り下りが必要です。洗濯機を設置する場所は日当たりの良い2・3階にするなど、生活動線を考えた間取りにすると効率的に家事を行えます。

軽井沢で注文住宅を建てたい！おすすめエリアはどこ？

軽井沢で注文住宅を建てるなら、長倉地区、軽井沢地区、発地（ほっち）地区がおすすめです。ここでは、軽井沢のおすすめのエリアをご紹介します。

長倉地区

長倉地区は軽井沢町の中央部に位置するエリアです。

ルヴァン美術館、ムーゼの森、軽井沢絵本の森美術館などがあり、緑の森の中でアートな空気に触れられます。

しなの鉄道「中軽井沢駅」は長倉地区にあり、国道18号線も通っているので、アクセスも快適です。軽井沢町役場など公共施設も長倉地区内にあります。

2022年10月〜2023年3月における土地・土地付き住宅の取引件数は軽井沢で最多であり、人気が集中しているエリアです。第一種低層住居専用地域が多いので、敷地内で平屋を建てるときは日当たりや風通しの良い家を実現できます。

参考元：一般社団法人 軽井沢観光協会「体験・アート」

軽井沢地区

軽井沢地区は軽井沢を代表するメインエリアです。

万平ホテルや旧軽井沢ホテル音羽の森など、軽井沢の象徴とも言える一流ホテルが並びます。

軽井沢地区は範囲が広く、2022年10月〜2023年3月には、軽井沢駅から30分～60分の距離にある場所でも多くの木造住宅が取引されています。

⾃然、リゾート、ショッピング、アートなど全ての楽しみを堪能できる贅沢なエリアです。

参考元：一般社団法人 軽井沢観光協会

参考元：国土交通省「土地情報システム　不動産取引価格情報」

発地地区

発地地区も軽井沢の中で不動産取引されているエリアです。

最寄駅である軽井沢駅から車で15分程の距離にあるエリアなため、手頃な価格で売買されています。軽井沢の自然を満喫できるため、注目されているエリアです。

宿泊には「軽井沢ガーデンテラス」、観光では「軽井沢町植物園」で軽井沢ならではの雰囲気を味わえます。

東京から関越道を使用して上信越自動車道を経由し、「碓氷軽井沢IC」から一般道で11kmでアクセスできるのでワーケーションにも最適で、車で約2時間30分で到着します。

参考元：国土交通省「土地情報システム　不動産取引価格情報」

軽井沢で注文住宅について相談するなら「トモノ」におまかせ！

今回は、軽井沢の住宅地地価の推移や今後の予測、注文住宅を検討するときのポイントをまとめてご紹介しました。

軽井沢は自然を楽しみながら、アートやグルメ、ショッピングも楽しめる地域であり、日本有数の高級リゾート地として有名な町です。軽井沢はエリアによって坪単価が異なるため、高級リゾート地であっても予算に合った土地を選べばマイホームの実現も十分可能です。

軽井沢で注文住宅を検討されている方は、ぜひトモノにお気軽にお問い合わせください。

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記事監修者：宅地建物取引士　日向 美香

元パティシエ。不動産業界に転職後は、都内23区で収益用の土地やビルの売買再販を経験。

その後一都三県の中古区分マンションの買取再販を経験。現在は全国各地にある、工務店の集客支援のため、土地の仕入れを行っています。

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長野県 北信 東信地域・長野市・上田市・東御市・小諸市・佐久市・軽井沢町で設計士とつくる注文住宅 新築一戸建て デザイン住宅 は住宅会社・工務店のトモノにご相談ください。