2025/03/07
注文住宅の間取りは「りんご型」が主流に!佐久市周辺なら断熱性能もチェック
近年、住宅の間取りは「りんご型」と呼ばれるLDKを中心としたものが主流になりつつあります。しかし、冬の寒さが厳しい長野県佐久市周辺で採用するためには、断熱性能が必要不可欠です。今回は、そんな注文住宅の間取りについて解説していきます。マイホームの間取りを検討中の方は、是非参考にしてください。
変わりつつある間取りの主流
注文住宅の間取りは、LDKに加えて主寝室や子ども部屋、書斎など、部屋の使い道を考えて部屋数を決める方も多いでしょう。しかし、近年は家族や家に対する価値観の変化や、生活スタイルの変化に伴って間取りの考え方が変化しています。かつては主流だった「ぶどう型」の間取りと、今の主流になってきている「りんご型」の間取り、それぞれの特徴を見ていきましょう。
個室を廊下でつなぐ「ぶどう型」の間取り
かつての住宅でよく見られたのが、建築用語で「中廊下型」と呼ばれる「ぶどう型」の間取りです。寝室や子ども部屋、書斎など、使い道ごとに分けられた個室を設け、それをそれぞれ廊下でつなぐような間取りを指します。それぞれの個室がぶどうの実、それらをつなぐ廊下がぶどうの軸に見立てられています。
断熱性能が充分でなくても個室に区切られているため、部屋ごとに冷暖房で室温調整がしやすいといったメリットがありました。しかし、断熱性能が低い住宅では、冷暖房のない廊下や浴室の室温との差が大きくなり、ヒートショックのリスクが指摘されていました。
家族との時間を重視する「りんご型」の間取り
一方で、家族に関する考え方や価値観が変わり、近年採用されることが増えたのが「りんご型」の間取りです。2000年以降、ライフスタイルが変化したり、コロナ禍でおうち時間が増えたりしたことで、家族と過ごすリビングを重視するように価値観も変わってきています。このような変化に合わせて、家族と過ごすLDKを家の中心に大きく配置した間取りが「りんご型」です。家全体が大きなワンルームになっているような間取りをイメージするとわかりやすいでしょう。廊下をつくらず、居間から直接階段や個室へとつながっているため、どの部屋へ行くにも家族のいるリビングを通るような間取りになっています。
りんご型の間取りにするメリット
リビングを大きくとって家の中心とするりんご型の間取りには、以下のようなメリットが挙げられます。
- 開放感が感じられる
- 空間の使い方に自由が利く
- 家全体で室温のムラが生まれにくい
りんご型の間取りは、LDKを大きく配置するため、同じ床面積でも開放的な住空間をつくれるというのが特徴のひとつです。それに加えて、リビングに階段を設けたり、吹き抜けをつくったりすることも増えているため、さらに広々と感じられるでしょう。
また、子ども部屋や書斎など、用途を決めて部屋を区切らないため、空間が自由に使えるというメリットもあります。たとえば、子ども部屋が必要になったら、可動式の間仕切りなどを活用して空間を区切り、子どもが独立したら間仕切りを取り払うことで再び広々と空間を使えます。このように、ぶどう型の間取りのように個室を分けず、大きな空間をつくるりんご型の間取りは、開放的な空間を必要に応じて自由に使える点が大きなメリットと言えるでしょう。
りんご型の間取りにする注意点
家族との空間を大切にしたい方におすすめのりんご型の間取りですが、家づくりで注意しなくてはいけないポイントがあります。それが、住宅の断熱性と気密性です。りんご型の間取りは部屋を仕切らず開放的な反面、部屋ごとに室温の調整がしにくい点がデメリットといえます。そのため、無駄なく室温を調整するためにも、住宅の断熱性・気密性が必要不可欠です。
断熱性・気密性を判断するポイント
住宅の断熱性を判断するうえで、注目したいポイントが「断熱等性能等級」です。断熱等性能等級は「住宅性能表示制度」によって評価され、7つの等級で表示されます。
断熱等性能等級を判断する基準のひとつが、窓や外壁など建物の「外皮」と呼ばれる部分から熱がどれほど出入りしやすいかを評価する「UA(ユー・エー)値」です。住宅のUA値が小さくなるほど、断熱等性能等級が上がります。
日本は南北に長く、地域ごとに気温差があるため、等級を評価する基準UA値は地域ごとに異なります。それでは、ここからはトモノが家づくりを手掛けている佐久市・北佐久郡軽井沢町・南佐久郡佐久穂町における地域区分と基準となるUA値をチェックしていきましょう。
参考元:国土交通省|新築住宅の住宅性能表示制度かんたんガイド
参考元:国土交通省|住宅性能表示制度における省エネ性能に係る上位等級の創設
>>参考コラム:注文住宅の断熱性能を示す「UA値」とは?佐久市周辺の基準値もチェック
佐久市周辺の地域区分
長野県東端にある佐久市は、高燥冷涼な高原都市として知られています。寒暖の差が大きい内陸性の気候で、夏の最高気温が35℃を超える一方で、冬の最低気温が-15℃となる年もあったほど。そんな佐久市は、北海道函館市などと同じ「3地域」に該当します。3地域における断熱等級別の基準UA値は表の通りです。
【3地域における等級別基準UA値(W/㎡・K)】
| 等級2 | 等級3 | 等級4 | 等級5 | 等級6 | 等級7 |
UA値 | 1.21 | 1.04 | 0.56 | 0.50 | 0.28 | 0.20 |
参考元:長野県|佐久都市計画 令和元年度 都市計画基礎調査 概要版
参考元:トカイナカ暮らしのススメ|佐久に暮らそう|交通・自然・生活環境
北佐久郡軽井沢町周辺の地域区分
長野県の東端で群馬県との境にある北佐久郡軽井沢町は、標高900から1,000m地点の高原に位置します。年間の平均気温が9℃前後と、避暑地としても知られる冷涼な気候で、真夏でも平均気温が20℃前後と比較的涼しく過ごせるエリアです。ただし、冬は-16℃に達する年もあったほど厳しい寒さになるため、断熱等級を定める地域区分は北海道札幌市や小樽市などと同じ「2地域」に該当します。2地域の基準UA値は表の通りです。
【2地域における等級別基準UA値(W/㎡・K)】
| 等級2 | 等級3 | 等級4 | 等級5 | 等級6 | 等級7 |
UA値 | 0.72 | 0.54 | 0.46 | 0.40 | 0.28 | 0.20 |
南佐久郡佐久穂町周辺の地域区分
南佐久郡佐久穂町は長野県東端にあり、佐久市の南に位置しています。日照時間が長く、年間降水量がおよそ922mm前後と比較的雨も少ない地域です。寒暖差の大きい内陸性気候で、年間平均気温は10℃前後。夏は冷涼で過ごしやすいと言えますが、冬は寒さの厳しいエリアです。そのため、佐久穂町の断熱等級を定める地域区分は佐久市と同じ「3地域」に該当します。
>>参考コラム:注文住宅の断熱性能で室温や光熱費はこんなに違う!佐久市で差額をシミュレーション
トモノが提案するりんご型間取り施工事例
このように、冬には厳しい寒さになる佐久市周辺の土地柄でりんご型の間取りを採用するのであれば、住宅の断熱性能が必要不可欠です。トモノが手掛ける住宅の基本外皮性能は、佐久市・北佐久郡軽井沢町・南佐久郡佐久穂町で断熱等級5以上となるUA値0.39(W/㎡・K)以下に設定。さらに、高断熱を実現するために欠かせない気密性も重視し、全棟で気密測定を行い、すき間のない住宅をご提供しています。
このように、高断熱・高気密な家づくりを得意とするトモノでは、家族とのつながりを大切にできるりんご型の間取りを採用することもしばしば。ここからは、トモノが手掛けたりんご型の間取りを採用した施工事例をご紹介します。
子どもが思い切り遊べる開放的な空間
リビングには庭へと続く大きな窓があり、子どもが家の中でも外でも思い切り遊べる開放的な空間です。玄関からLDK、ファミリークローゼット、ランドリールームと部屋を区切らない配置は家事動線のために考えられた間取り。ただし、部屋を区切らないながらも、壁の位置を工夫することで空間ごとの使い分けがしっかりできている事例です。
佐久市周辺で快適なりんご型の間取りを採用した注文住宅ならトモノへ
りんご型の間取りは、家族との時間を大切にしたい方におすすめの間取りです。トモノでは、ただご要望に応じてりんご型の間取りを採用するだけではなく、笑顔で快適に暮らせる住まいづくりをご提案しています。
信州という土地で、数十年と快適で健康的に暮らせる高性能な家を実現するために、お客様を「大切な友人」と考えて発言・行動・判断しています。会社として利益があることであっても、プロの視点でやめたほうがいいことであれば、「大切な友人」としてアドバイスすることで、お客様が数十年と笑顔で暮らせる家づくりを心がけています。佐久市周辺で家族との時間を重視しながら快適な家づくりを検討している方は、是非トモノへご相談ください。
>>佐久市周辺で夏は涼しく冬は暖かく過ごせる、トモノの高性能住宅についてはこちら
記事監修者:一級建築士 高地 可奈子
工学部建築学科卒業・大学院修了後、建築設計事務所勤務。建築設計事務所では、建築意匠設計、木造構造設計に携わる。その後大手経営コンサルティング会社を経て、現在は設計経験を活かしつつ、商品磨き、新メニューやツールの開発、研修などを通して工務店支援を行っています。
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長野県 北信 東信地域・長野市・上田市・東御市・小諸市・佐久市・軽井沢町で設計士とつくる注文住宅 新築一戸建て デザイン住宅 は住宅会社・工務店のトモノにご相談ください。