2025/01/17
建築物省エネルギー性能表示制度《BELS》ベルス
BELS(ベルス、Building-Housing Energy-efficiency Labeling System)は、日本における建物のエネルギー性能を評価し、表示するためのシステムです。これにより建物の省エネ性能を客観的に示すことが可能になります。
BELSは新築および既存の建物を対象としており、特に省エネルギー性能の向上を促進することを目的として、第三者評価機関が評価し認定する制度です。
省エネルギー政策と環境政策の観点から国が推奨し、関連する法令や制度と連動しています。2020年に施行された建築物省エネ法の改正により義務化された一部の建物では、この制度が特に重要となっています。
以下にBELSの主な特徴と内容を詳しく説明します。
BELSの特徴と内容
評価基準
BELSは、住宅性能表示制度の基準に基づき、建物のエネルギー消費性能を評価します。その評価には、一次エネルギー消費量、断熱性、設備の効率性などが含まれます。また、建物の種別に応じた評価方法が設定されており、住宅、非住宅ともに対応しています。
評価方法
BELSでは、建築物総合性能評価制度に基づいた星の数で省エネ性能を表示します。星が多いほど省エネ性能が高いことを示します。この評価は、第三者機関によって行われるため、客観性が保たれています。
表示の目的
BELSラベルは、建物のエネルギー性能を分かりやすく可視化することで、建築主や利用者が省エネ性能を理解し、選択の際の判断材料とすることを意図しています。これにより、省エネルギー性能の高い建物への需要が高まり、結果として市場全体でのエネルギー効率の向上が期待されます。
法的背景
BELSは、省エネルギー政策と環境政策の観点から国が推奨し、関連する法令や制度と連動しています。2020年に施行された建築物省エネ法の改正により義務化された一部の建物では、この制度が特に重要となっています。
メリット
BELSを取得することで、建物の資産価値が向上する可能性があります。特に近年、持続可能性や環境意識が高まる中で、省エネ住宅やビルのニーズが増加しているため、BELSの評価を受けることは、投資においても利点となり得ます。また、BELS評価を受けた建物は自治体からの補助や税制優遇措置を受けられる場合もあり、経済的メリットがあります。
BELS制度は、持続可能な社会の構築に寄与し、環境負荷の低減につながります。また利用者にとっては、より高い快適性と省エネルギー効果を享受できるという点で、非常に価値のある取り組みとなっています。
2024年4月 BELSの改定
2024年4月にBELSの改定が行われ、エネルギー効率の評価基準が一層厳格化されています。この改定は、より高い省エネルギー性能を促進し環境負荷をさらに低減することを目的としています。
出典:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会
以下に主な変更点を詳しく説明します。
エネルギーパフォーマンス指標の強化
現行の一次エネルギー消費量に加え、新たに「エネルギーパフォーマンス指標」が導入されます。これにより断熱性能や空調、照明設備の効率性に加え、採光や自然換気の利用度なども評価対象となります。
再生可能エネルギーの評価
建物における再生可能エネルギーの利用が、評価において重要視されます。太陽光や風力などの再生可能エネルギーシステムの導入が評価スコアに直接反映され、高評価を受けやすくなります。
既存建物向け改善評価
リノベーションや改修による省エネ性能向上が、新しい評価方法で重点的に評価されます。古い建物のエネルギー性能改善への取り組みが評価に組み込まれ、これまで評価が難しかった既存建物もBELS取得を視野に入れやすくなります。
評価プロセスのデジタル化
評価手続きがオンラインで完結できるようになり、手続きの効率と透明性が向上します。これにより、評価プロセスが迅速化され、より多くの建物が短期間でBELSを取得できるようになります。
これらの改定により、BELS制度の信頼性と重要性がさらに高まり、建築業界全体におけるエネルギー効率の向上とCO2削減が促進されることが期待されています。さらに、ユーザーにとっても、より持続可能でエネルギー効率の高い建物を選択する際の貴重な情報源となるでしょう。
トモノ建築設計事務所ではBELSを全棟でを取得しています。
トモノ建築設計事務所ホームページ 365日快適に暮らせる高性能と耐久性
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