2023/06/28
古びない住宅を建てるための一つの方法
出典:Pantone
住宅計画において、採用する色は印象・出来栄えに大きく影響する要素です。
トモノでもお客様との色打合せの際には、お客様の要望・好みを最大限に反映しつつ、プロとしての意見をエッセンスとしてお伝えしています。
色の選び方ひとつで、新しい家でもグッと古びた印象を持たれてしまうことがあります。注意点と共に重要な「色」についてお伝えいたします。
毎年、その年を代表する色が発表されています
2000年からスタートしたアメリカ・Pantone(パントン)社による「カラー・オブ・ザ・イヤー(英: Color of the Year)」は、ファッションや美容、インテリア、社会経済など多彩な領域を調査し、翌年のテーマカラーを毎年12月に発表します。
鶏が先か卵が先か。といった内容になりますが、発表されたカラーは予測から導き出されたにも関わらず、結果的に翌年の流行カラーを事前に指定した側面を持ち、服飾業界などはこのカラー・オブ・ザ・イヤーを参考に、翌年のラインアップに加える色を増やしたりと制作商品に少なからず反映されます。
結果として指定された色たちは街で見かけることが多くなり、年ごとの色の印象を作りあげております。
出典:Pantone
2023年はViva Magenta:ビバマゼンタがカラーオブザイヤーとなっていますので、10年後に2023年を思い出す時には、このビバマゼンタ共に記憶が呼び起こされるかもしれせんね。
流行色をあえて外すという選択
このPantone(パントン)社によるカラーオブザイヤーは良くも悪くもその年を彩るカラーですので、年月が経つと同時に色の印象も古くなります。
洋服でクローゼットから取り出したお気に入りだった服が、数年後にふと見つけたときになんだか色合い的に古い印象を持ってしまうように、カラーと共に当時の雰囲気が張り付けられている。そんな不思議な感覚を持ってしまうのです。
長きにわたって「住む」住宅という商品。
できる事なら飽きのこない古びない感覚でずっと暮らしたいもの。
住宅に採用する色は、歴代の流行色をあえて外すことにより古さを感じにくくなるインテリアとなる可能性が高まります。
流行色は把握したうえで採用しない。
こんな色の捉え方も面白いのかな?と私たちは考えています。
流行色や極端な色を使用する場合は小さなアイテムで採用すると変更しやすい
カラーオブザイヤーに代表される流行色や、その他お気に入りの色が極端な色合いだったとして、これを新築に採用しないのは少し寂しいという方も多くいると思います。
このような場合には私たちがおすすめしているのは
クッションカバーやコースター、ランチョンマットなどの比較的短期間で交換することが可能な小さいアイテムで、差し色的に使う手法です。
この方法であれば、時間の経過と共に飽きが来たとしても簡単に、少額で住宅を彩る色合いたちを変化させることができます。
色選びによって住宅の印象はがらりと変わってしまうもの、部分的な成功事例の切り貼りよりも、建築業界のセオリーを守りながらポイントポイントで、お好みを取り入れると失敗しにくくなります。
コラムだけでは分かりにくいという方のために
私たちトモノでは家づくりの最初のステップとして、なんでも相談できる無料相談を開催しています。
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