2023/08/01
佐久市の気候を徹底解説!佐久市の寒さでも耐えられる家づくりのポイントとは
マイホームを建てる際は、快適に暮らすためにも地域の気候特性を考慮しなければなりません。たとえば、寒い地域であれば、断熱対策をした方が快適に暮らせるでしょう。
今回は、朝晩の気温差が激しい長野県佐久市でも快適に暮らせるよう、冬の寒さにも夏の暑さにも耐えられる家づくりのポイントを紹介します。佐久市で新築一戸建てを建てようと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
佐久市の気候情報の推移と特徴
ここからは、佐久市の気温、湿度、降水/雪量、日射、台風、空気など家づくりに関わる気候情報について紹介します。
佐久市は独特な気候の街なので、家づくりの前に特徴を把握しておきましょう。
佐久市の気温
佐久市は北に浅間連峰、南西に八ヶ岳、東に荒船山がそびえており、「佐久平」と呼ばれる盆地の中心都市です。
盆地の特性上、朝晩の気温差が激しい日も少なくありません。
2021年のデータを見ると一年間の平均気温は11.8℃、最高気温は35.7℃、最低気温は-11.9℃となっています。標高が高いこともあり、冬の寒さは非常に厳しいと言えるでしょう。夏は35℃を超える日もあるため、東京都市部と比べて特段に涼しい訳ではありません。ただし、気象観測開始以来「熱帯夜(最低気温が25℃以上の夜)」を記録したことはありません。夏の日中は暑くなりますが、夜は過ごしやすいことが特徴です。
参考元:佐久市移住情報サイト 佐久にくらす『気候の詳細を見る』
佐久市の降水/雪量
佐久市の降水/雪量は、一年を通じてそれほど多くはありません。年間降水量は平均964.0mmとなっており、年間降水量が1,000mmを下回る日本でも有数の地域です。
佐久市は海から離れた盆地にあり、台風や低気圧の影響を受けづらいことが影響していると言われています。
佐久市の湿度
佐久市は年間降水量が少ないこともあり、比較的カラッとした気候です。ジメジメした空気ではないので、過ごしやすいと言えるでしょう。
佐久市の日照時間
佐久市の日照時間は、2021年には2343.2時間を記録しました。これは東京の日照時間2089.8時間と比べると250時間以上長い記録です。
参考元:佐久市移住情報サイト 佐久にくらす『気候の詳細を見る』
佐久市の台風情報
佐久市は山に囲まれた盆地であることから、台風の被害は比較的少ない地域です。
しかし、令和元年東日本台風では降水量は観測史上1位を更新し、床上浸水や床下浸水の被害を受けました。
雨が少ない地域とはいえ、近年は豪雨災害が頻発しやすくなっています。そのため、マイホームを建てる際はハザードマップを確認し、浸水被害を受けにくいエリアを選んだ方がよいでしょう。
参考元:佐久市『令和元年東日本台風(台風第19号)災害対応報告書』
佐久市の空気
佐久市は緑が多く、空気がきれいなことが特徴です。特に佐久市内の臼田地区は、天体観測にも優れていると言われています。
佐久市は市内の大気汚染度を独自に調査しており、法律で定められた基準より良い値を観測していることが特徴です。
参考元:佐久市『佐久市の緑を生かして環境を守る取組について』
佐久市の家づくりで必要な断熱・気密・耐雪・防湿
ここからは、ここまで紹介した佐久市の気候の特性を踏まえて、佐久市で注文住宅を建てる際に必要な断熱・気密・耐雪・防湿のポイントを紹介します。
佐久市では高気密高断熱な家にした方が快適に暮らせる
佐久市は冬は寒く、夏は暑くなるため、高気密高断熱な家にした方が快適に暮らせます。断熱性能を測る数値として「UA値(外皮平均熱貫流率)」が重要です。
外皮平均熱貫流率(UA値)[W/m2K]=建物が損失する熱量の合計[W/K]÷外皮面積[m2]
UA値(外皮平均熱貫流率)は、住宅内部と外部の温度差が1度あるときに、内部から外皮(屋根、外壁、窓やドア等の開口部など建物の表面)を伝わって、外部へと逃げる熱量の合計を外皮面積で割った数値を表しており、UA値が小さければ小さいほど熱が逃げにくい省エネ住宅であることが分かります。
このUA値にはそれぞれの地域ごとに基準地が設けられており、佐久市の基準UA値はZEH基準で0.50、HEAT20 G1基準で0.38、G2基準で0.28となっています。これは青森県や盛岡市と同水準です。参考までに、同じ佐久地域の中では軽井沢町などはより基準の厳しい地域に指定されています。
なお、ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のことで、住宅の高断熱化と高効率設備によって、1年間で消費する住宅エネルギー量を正味でゼロ以下にする住宅のことです。一方、HEAT20とは「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が提唱しているZEHよりも厳しい基準を指します。
佐久市でマイホームを建てる場合は快適に過ごすためにも、ZEH基準を下回るUA値0.4以下を満たせる断熱材を採用して建てるといいでしょう。
また、気密性能としては「C値(建物の隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値)」が重要です。通常の住宅のC値は5〜10㎠/㎡程度とされています。次世代省エネ基準Ⅲ〜Ⅴの地域は、C値5㎠/㎡が基準です。
ZEH住宅基準にC値は含まれていませんが、佐久市のような気候ではC値をなるべく低く抑えた方が快適に暮らせるでしょう。可能であればC値0.5㎠/㎡以下に抑えられる工務店を選ぶと安心です。
また、佐久市のような外気温の変化が激しい地域では、熱交換可能な第一種24時間熱交換換気システムを採用した方が光熱費を抑えられます。
佐久市の家づくりでは耐雪・防湿は一般的な基準で問題ない
佐久市は豪雪地帯ではないので、耐雪については一般的な住宅と同程度で問題ありません。また、雨も少ない地域のため、防湿についても特段の基準は設けられていません。
ただし、まれに大雪が降ることもあるので、カーポートなどは耐雪を考慮して設置した方が安心です。
また、基礎については床下の湿気を防ぐため、底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだベタ基礎の方が安心です。ベタ基礎であれば湿気以外にも、シロアリや不同沈下への耐久性にも優れています。
佐久市は晴天率が高く太陽光と相性がいい
佐久市は晴天率が高く、太陽光と相性がいいことが特徴です。そのため、ZEH住宅にも向いていると言えます。
また、晴れている日が多いので、日本海側出身の方は日当たりの良さ(日照率の高さ)に魅力を感じることも多いです。
晴れの日が多い地域で暮らしたい方は、ぜひ佐久市への移住をご検討ください。
佐久市の気候にあった快適な注文住宅はトモノへ!
佐久市は新幹線が通っており、東京都市圏へのアクセスも良いことが特徴です。そのため、東京への通勤を視野に入れた移住も増えています。
そんな佐久市の気候は、内陸部の盆地特有の激しい気温差が特徴です。快適に暮らすためには、高断熱・高気密の住宅を建てる必要があります。
トモノ建築設計事務所では、佐久市の気候でも快適に暮らせるよう、UA値0.4以下・C値0.5㎠/㎡以下を基準としています。また、ベタ基礎や第一種24時間熱交換換気システム、樹脂サッシトリプルガラスなど、室内の気温を一定に保つために必要な設備を提案していることも特徴です。
佐久市で快適なマイホームを建てたい方は、ぜひトモノ建築設計事務所にお任せください。
>>外気温の変化が激しくても心地よく過ごせる、トモノの高性能住宅について詳しくはこちら
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。
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長野県 北信 東信地域・長野市・上田市・東御市・小諸市・佐久市・軽井沢町で設計士とつくる注文住宅 新築一戸建て デザイン住宅 は住宅会社・工務店のトモノにご相談ください。