こんにちは、広報の木内です。

先日『佐久市強歩大会』に初めて参加しました。

毎年佐久市あたりで辛そうに歩いている人たちを見かけて、いつか出てみたいなぁとなんとなく思っていました。

たまたまInstagramで強歩大会の情報を見かけて、ついに今回申し込みをしました！

ひとりで出るのは不安なので、主人を誘って。

佐久市強歩大会とは、今年で56回の開催となり、山梨県韮崎市から佐久市までの78キロを夜通し歩く “体力・気力の限界に挑戦!!” という過酷なイベントです。

4/19(土)の21:00に韮崎市の韮崎小学校をスタートして、ほぼ141号を通って北上します。

翌20(日)の15:00までに佐久市の総合体育館にゴールすれば78キロ踏破達成！となります。

申し込み以降都合の付く週末には、小諸市御影新田の自宅からグリーンロードをひたすら上ってサンラインまで行ってまた戻ってくる…みたいな練習を数回しました。

トレラン用の小さめのリュックやヘッドライト、5本指ソックスなどネットで調べて必要なものを色々と揃えて準備。

バスを申し込んだので、佐久から韮崎まではバスで向かいました。

途中、トイレ休憩で寄った“道の駅みなみきよさと”のたくさんのこいのぼりがきれいでした↓

1011名がエントリーして、当日参加は956名だったそうです。

今回の最高齢は88歳、北は秋田県、南は宮崎県から参加されているとの事。

寝ないで歩くなんて未知なる体験なので、『78キロも歩いたら脚はどうなっちゃうのかな』『完歩できるのかな』という不安と、

『どんな感じなんだろう？』という経験した事のない挑戦へのワクワクと…半々という感じでした。

一人ではなく主人と一緒だったので心強かったです。

申し込みが遅かったようで、一番最後のグループでのスタートとなりました。

歩き出してまだ10キロにもならないうちから脚が痛くなり『やばい、まだこの8倍も歩くのに…』と思うととても不安になりました。

交差点や曲がるポイントなど、たくさんの警備員さんが立っていて誘導してくれたり応援してくれました。

トモノの建築エリアでもある山梨県北杜市に入り、とにかくのぼり坂が辛かったです。

自分が思っているよりも脚が上がらないので、少しの段差でも躓きそうになります。

足をひねったりしたらリタイアになってしまうので、よく足元を照らしてちゃんと見ながら歩きました。

国道141号から外れた、大門ダムの山道がとにかく過酷で『どこまで登るんだよ…』とホント嫌な気持ちになりました。

JR野辺山の最高地点付近では、カップラーメンやりんごジュースの提供があり、美味しくいただきました。

スタートしてから『あー辛いな』と思うたびに、グミやナッツやラムネなど何かを食べながら歩いていたので、おなかはすいていなかったのですが。　

疲れているのでもちろん休憩をしたいのだけど、休憩後の歩き始めは、休憩前よりも脚が痛く感じてしばらくはとても辛いです…

野辺山では、あとは下るだけ！とわかっていても『こんなに歩いてもまだ40キロ以上ある…』とか『こんなに脚が痛くてゴールまでもつのかな…』という気持ちでした。

まだ暗いうちから鳥たちが鳴き始め、だんだん明るくなっていくのは気持ちが良かったです！

明るくなると見慣れた景色が見えてきて、千曲川の水はきれいだし、たくさんの桜がちょうど満開できれいでした。

朝になると気持ちも少し晴れた感じがしました。

普段車でしか通ったことのない道を、歩きながら色々見て歩くのはとても新鮮でした。

小海では、楽しみにしていた手打ちそばを食べました！

蕎麦打ちから、切って茹でて水でしめて、出来立てを手渡ししていただきました。

本当に美味しかったです!!

何か所かのエイドポイントでは、たくさんの方々がバナナや梅干し・チョコなどの食べ物や、いろんな飲み物を用意してくださっていました。

話しかけてくれたり、明るく励ましててもらったり…本当にありがたかったです。

佐久穂町では、実家にお泊まりをしていた子ども達と母と小さい甥っ子がコースまで応援に来てくれました。

まだかまだかと待っていたようで、私たちを見つけるとみんなニコニコしていて、私も笑顔になりました^_^

完歩が目標なので、15:00までにゴールすればいいと思っていたのですが、

ゆっくり歩いても脚が痛いのは変わらないので、それなら『少しでも早く歩く事を終わりにしたい』『早く家に帰りたい』と思って、脚はとっくに限界なのですがどんどん歩けた気がします。

佐久市に入ってからは、ZARDの『負けないで』を口ずさんだり、口笛を吹いたりしながら（余裕の口笛ではありません）自分を応援しました。

サビしかわからないのでサビだけのエンドレスリピートです。

臼田の北部消防署で、あとゴールまで9キロという時に、1キロ10～12分で歩いたら…『午前中にゴールできるじゃん!!』と気付き『このまま頑張って午前中にゴールする！』と新たな目標が出来て頑張れました。

ずっと主人と二人で歩いてきたのですが、臼田あたりから主人が離れることが多くなり、同じ青信号で渡れなかったり、私が信号待ちをしていると追いついてきたり…を繰り返して、野沢の信号で『もう付いていけない！』と言うので、優しくない妻は『先に行くね！』と主人をおいてどんどん歩きました笑

振り返ってもだんだん主人は見えなくなっていきましたが、きっとゴールはできるだろうと思ったので、一人でラストスパート（走ってはいません）で頑張り、

無事78キロを踏破し、ゴールしましたーーーーー!!

感想としては…『自分で自分をほめてあげたい』です。もうそれしかありません笑

だって本当に大変だったんです…でもとってもいい経験でした。

14時間41分で282番目、初参加にしては上出来！

主人も無事午前中にゴールして、総体で長野県理学療法士会の方に丁寧なマッサージをしていただきました。

歩いている時、車の窓から『がんばれー』と声を掛けてくれる人、応援のメッセージボードを用意してくれている通り沿いのお店の方、お家の門に『がんばれ！』のうちわがくくり付けてあったり…夜中に誘導してくれた警備員さんや、たくさんの方が声を掛けてくださり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

最後のエイドポイントの野沢体育センターでは、子ども達がイチゴやオレンジなどのフルーツをくれて『がんばってください！』と言ってくれました。

かわいくてジーンとしてしまいました。

そーいえば歩く前は、寝ないで歩くなんて眠くなっちゃうな…と思っていましたが、結果一度も眠気を感じませんでした。

脚が痛すぎて眠くなんてなりません…

わたしは自分の事を晴女だと思っているので天気はそんなに心配はしていませんでしたが、天候にも恵まれて本当に良かったです。

翌日は普通に歩けないと思ったのであらかじめ有休をとっていましたが、完歩したことで晴れ晴れした気持ちでお休みできました。

今まで子どももいなくて何の予定もない日に有給を使って休んだことがなかったので、いいご褒美になりました。

ネトフリ三昧で一歩も家から出ませんでしたが…

今回、強歩大会に挑戦してみて本当に良かったです！　

みなさーーーん、来年どうですか？？

“体力・気力の限界に挑戦!!”してみませんか？？

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